第33回【私史上最低最悪なクズ~私の行動編1~】

私が最初に取った行動、それは自分にとっては禁断の、そしてとても勇気のいるもの。

『彼の携帯に手をだす』

今まで、いやこれからも、他人の(特に旦那や彼氏)の携帯を見ることは絶対的なタブーだし、よっぽど縁を切るきっかけが欲しいとかじゃない限り誰にもおすすめしない。
※法には触れないらいしいけどプライバシーの侵害で訴えられる可能性もあるようです

が、そのときの私は何を見ても受け止める覚悟があり、自分にとってのケジメと、あらゆる決意のあらわれでもあった。
そして何より、自分を守る最終手段でもあった。

この行動ついては今も全く後悔していない。
むしろ見て良かったと思う。
(でもおすすめはしない)




まずは彼があとからベッドに入り、確実に寝静まるのを確認。
幸い、一度寝ると災害があっても起きないんじゃないかレベルの爆睡をしてくれるので、慎重になりつつも枕の横にいつものように無造作に置いてある携帯にそっと手を伸ばした。

彼の携帯は当然のようにパスワードが設定されていたが、警戒心が薄かったのか彼は普通に私の前でよくパスの解除をしていたので(こういうところがバカだなと思う)、携帯の中身を見ることは安易だった。

覚悟はしているものの、出来れば何もなければいい、出来れば私の考えすぎだったらいい、どこかにそんな思いも捨てられないまま、まずは彼のLINEをチェックした。


LINEのやり取りは主にJさん、そして過去にゲームで繋がったであろう女友達数名、頻度は少ないけど元カノS香や職場の同僚(男)。

(女多いな‥)

と思いながら、罪悪感は消せないものの、ここまできたら気になる人(女)はチェック。

結果、女性相手にはLINEがずっと続くような、相手に好かれるような誤解されそうな調子のいい態度とってんなぁとイラっとはしたものの、幸い(?)その中に友達以上の関係であるようなやり取りはなかった。

もちろんJさんも例外ではなく、
「これは確かに仲のいい友達って感じのやり取りだなぁ。毎日のようにLINEしてるのはいい気はしないけど‥」
って感じで、内心ほっとしたのと、携帯を見てしまったことに対する罪悪感があらためて湧いてきた。


のだが。

それはLINEを見た時点でのお話で、私の本当の地獄の時間はLINEを閉じようと別タブボタンに触れた瞬間から、始まった。

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