第23回【束縛はしない、からのやきもち?②】
そうは思ったけど、
チームのリーダーとしては自分のせいで職場の雰囲気を悪くするわけにはいかない。
私は彼を呼んで、あらためて
「内緒にするつもりはなかったけど、それが嫌だったならごめん」
そう謝った。
彼:お前さぁ、俺にAさんとかとふたりで飲みに行くの嫌って言ったよね?職場の人はやめてって言ったよね?なんでお前はいいの?
私:え?Tさんはもともとうちらが付き合う前からご飯とか行ってたし、そっちが女友達に誘われて遊びに行くのと同じだと思うんだけど‥だってそれもわざわざ私に言わないよね?
彼:それとは違うだろ!俺はお前が嫌だって言うからAさんから誘われても断ってるのにお前は行くんだな!
私:は‥?違くなくない‥?
そう言いかけて、
(あぁ、ダメだな通じない)
そう悟ってもう反論するのはやめた。
私としては、
『もともと知り合いでご飯も行っていたTさんと飲みに行く=彼がもともとの女友達と朝まで遊ぶ』だったわけだけど、
彼にしてみれば
『俺は職場の女性から誘われても断った⇨お前は職場の男と内緒で飲みに行った』
だったようで。
いやさ、そもそも束縛しないって言ったよね?
(ちなみに私は束縛しないとは言ってない←w)
私が男の人と飲みに行くのが嫌だったの?
それとも自分だけ職場の女性と遊ぶのを止められたのに私は飲みに行って不公平だと思ったの?
そんなにキレるほど職場の女性と行きたいの我慢してたの?
だとしたら私が飲みにいったのが職場の人じゃなければ何も言わなかったの?
いや、言うよね?その感じ、そのキレ方、どう考えても私が他の男と飲みに行ったことに対する反応だよね?
そうだとしても、彼はそれを絶対に認めないだろーね。
それ認めちゃったら、自分が今後女友達と遊ぶことに私がキレても何も言えないもんね。
あくまでも、
『俺は職場の女性から誘われても断った⇨お前は職場の男と内緒で飲みに行った』
からキレた、にしないと、今後女友達と遊びに行きにくくなるもんね。
そこに気付いたところで、言い返せばキレられるだけだし、職場の雰囲気も悪くする訳にいかないし、私は素直に彼に謝る選択をした。
全然納得いかなかったけど、『素直じゃないけど彼もやきもち妬くんじゃん』ってのはちょっと女心をくすぐったし。(ポジティブ)
まーこんな風にちょっとかわいいと思えてしまったのも、まだ付き合いたてで彼のほんとの自己中っぷりがほとんど見えてなかったからかもな。
この一件があってから、もともと知り合いであろうと異性と二人で会うのは極力やめておこうと思った。
嘘つくことはできるけど、またキレられたら面倒だし、何より彼が嫌だと思うことはなるべくしたくないし。
それと同時に、私がそうすることで彼も女友達と頻繁に連絡を取ることをちょっとは控えてくれたりしないかな、と淡い期待もして。