第36回【私史上最低最悪なクズ~私の行動編4~】
普通の会話は友達風、中には、ダイエットアピールでM子が自分の体の写真載っけたり。
そして度々M子のメンヘラ発動、からのかまってアピール。
(うわー、この女計算高いなー( ´Д`) 絶対自分の彼氏のそばにいて欲しくないタイプ‥)
とりあえず、かまってちゃんに対して彼がほぼ無視なのはちょっとざまぁとか思う笑
で、会話の中には、「ん?なんの話?」みたいな、会話の途中で電話しあったり、よくわからないものもちらちら目についた。
そしてさらに遡っていき、その謎の会話がなんなのか、ようやく気付かされた私。
そもそも、時間で消えるアプリならぬものをわざわざ使ってまで続けなくてはならない関係性ってなんなんだろう。
彼はもちろんM子も、お互い付き合ってる相手はいるとはいえ、単に浮気してるだけであって、不倫してるわけでもなんでもない。
じゃあ、お互いに相手とは別れたくない?バレたくない?
いや、彼はそこまで一人の女に執着するタイプではないし、やり取りを見る限りM子もどちらかというと自分の彼氏より私の彼に執着してるように感じる。
そうなると、バレると相手への言い訳がめんどくさいだけじゃない理由?
いや、考えすぎか。何も思いつかないや。
そんなことを思いながら、二人のやり取りを遡っていった。
そしてようやくそれの意味を理解した私は、彼に対する感情が一瞬で嫌悪と軽蔑に変化した。
『最近どー?』
>『結構忙しいし疲れてる』
『最近やってなの?』
>『え?○麻?やってないねー』
『そうなんだ!私持ってるよ!一緒にやろうよ』
>『いいね』
‥え?‥何?‥待って。‥どういうこと?
○麻なんて、世の中には「それくらい」とか思う人もいるんだろう。
※いや絶対ダメよ
でも、私は曲がりなりにも人の親で、法に触れるようなことは絶対にやってはいけないという生き方をしてきた。
ましてや、犯罪に繋がる行為をするなんてことは、言語道断。
私は、今まで与えられたショックとはまた違う、どうしようもないくらいの嫌悪感で体が震えた。
彼は、私がそういうことが嫌いな人間であることを知ってるはず。
今まで一緒にいた人が、こんな人だったなんて。
今までこんな人を大事に思ってたなんて。
こんな形で裏切られてたなんて。
二人のほんとの関係性を頭で理解したその瞬間から、彼への情なんてどこかに飛んで行ったかのように、このあとはもうショックで取り乱すとか、心に傷がつくとか、そんなことは全くなくなった。
頭に思い浮かんだのは、
「こいつら、どうしようかな」
っていう復讐心なのか、正義感なのか区別がつかない、そんな感情だった。
↑こわw
(なるほどね、こういう会話の証拠なくすためにわざわざ電話もできて時間でメッセージ消えるアプリ使ったわけね。そんで、M子のことだから、二人の秘密の関係性的なのを確保したかったんでしょどうせ)
このあとどう行動を起こすか考えつつも、呆れと嫌悪の感情の中、とりあえず証拠を残すためにLINE画面を自分のスマホで撮影し、その日はそっと彼の枕元に携帯を戻した。