第40回【私史上最低最悪なクズ~彼の行動編1~】

さてさて、突き落とす環境がいい感じに整ったところで、反撃を初めてみますか。
んー、携帯を見たことに気付いてたとなると、そこから悲劇のヒロインになってみようかな。

まずは彼に不安を与える軽いジャブ。

私:なんで携帯見たと思う?
彼:知らんわ。なんなん?
私:その前に、私に隠してることあるよね?
彼:は?

この時点で彼は、私が携帯を見たところでせいぜいLINEだと思ってるんだろう。
なんせ例のアプリはそういうときのために時間で消えるようになってるわけだし、そのアプリも携帯開いたくらいじゃ見えないとこにわざわざ置いてるから存在自体は気づかれてないと思ってるはず。

LINEの内容自体も、短時間見たくらいじゃM子との関係は読み取れない。
ぱっと見でわかるのは、いろんな女性とのやり取りくらい。
私にそこを突っ込まれたら、ただの友達なのにお前なんなん?とか自分優位のまま猛烈に詰めてくるつもりなんだろうなぁ。

とはいえ、いま絶対内心ヒヤヒヤもんだよね、私が何を見たのか。

そしてここから反撃のストレートパンチ。

私:M子と、会ってるよね。
彼:え?あぁ、いや‥
私:今日も会う予定だよね。で、二人で何するの?

ここまで言ったらさすがの彼も何かを察したようで、なんて返せばいいのか、私がどこまで知ってるのか、さっきまでの優位がどこに行ったのかと思うほど動揺で目が泳いでるのがわかる。

彼:‥○麻はダメだよな。

あ、そっちできたかw
今まで散々浮気はしてないみたいなこと言って私に逆ギレしてきたせいか、体の関係については一回伏せたい感じ?
どこまで自分を正当化したいんだかw
(いやどうあれ正当化は無理ですけど)

でも、容赦なく追い打ち。

私:で、M子とキメセク、どうだった?
彼:‥‥いや‥それ使ってはそんなにしてないし‥

それ使っては、ね。
さっきまでの高圧的な態度どうしたってくらいにどんどん声が小さくなる彼に対し、私は完全に立場が逆転。

でもこんなんで終わらせるつもりはない。
こんなんじゃどのタイミングで開き直ってくるかわかんないし、彼にとっても一時的に逃げ切ればそれで終わりにされてしまう。

私の鉄槌は、彼が追い込まれるような不安を与えて全てを後悔させることが目的。
彼がどこまで反応するかわからないけど、私は最後の勝負に出た。

私:さっきさ、なんで携帯見たかって話出たよね。あれ、警察に頼まれたんだよね。
彼:え⁈
私:警察に、M子と二人で○麻やってるのバレてるよ。
彼:なんで⁈どうやって⁈なんで⁈

‥若い頃に悪いこといっぱいしたってう武勇伝を聞かされてたから、どこまで効果あるだろうとちょっと不安はあったけど、ここは全く想定してなかったらしい。
私さえ誤魔化せば終わる話だと思ったんだろうな。
警察っていう固有名詞でここまで動揺するとは。

私:どうやって知ったのかは知らない。M子がマークされてたんじゃないの?他にも男いたみたみたいだし、M子のやり取りからK(彼)も名前上がってバレたんじゃないの?知らないけど。(←ウソ)
彼:え⁈なんで俺⁈
私:知らんわ。私は警察から連絡きて、協力しただけ(半分ほんと)、ほら。



私は警察からの着信がある部分だけを彼にみせ、本当に警察と連絡を取っている事実を見せつけ信ぴょう性を高めてみた。

私:Kさ、時間で消えるアプリ使ってるよね?それも全部内容知られてるよ。警察ってすごいね。

嘘も方便。
今まで散々ウソつかれて来たんだから、私だって自分を守るための嘘をついたっていいよね?
彼は、どれだけ動揺してるのか、私が言う言葉のほぼ全てを信じてくれたようで、

彼:それはあり得る、俺、前に警察が実は全ての情報を見れるっていうの見たことある。あいつらならやりかねない。

‥あぁ、彼がそっち系の裏情報とか映画にのめり込むタイプでよかった‥。
明らかにツッコミどころあるのにこんなに単純に信用するとは‥。

正直ここまで上手くいくとは思わなかったけど、こういうときに彼がアホでよかったなと思う。

でも、私の鉄槌はこれで終わるわけじゃない。
本当の彼への追い込みはここから。

おとなの婚活パーティーOTOCON